正倉院裂
悠久の浪漫が宿る、表裏のコントラストをお楽しみください。
東大寺の正倉院に現存する日本最古の文様を西陣織で再現した「正倉院裂」の生地に、
防水加工・UVカット加工を施した晴雨兼用傘です。
正倉院に保管していた工芸品や染織品などの宝物は「正倉院裂(ぎれ)」、それに施された文様が正倉院文様と呼ばれ、
ペルシアや中国などから持ち込まれた宝物が元となっているため、
オリエンタルで微細な文様が多く、華麗で優美な美しさを醸し出しています。
文様のなかには、季節感のある植物や格式高いとされていた動物が描かれており、
その意味を読み解くことで日本古来のならわしや宗教観なども伝わってきます。
西陣織(にしじんおり)は京都府で織られる先染めの織物で
西陣は、京都の北西部(上京区、北区)にあたる地域の名称で、
室町時代の「応仁の乱」以降、西陣織の名称となったとされています。
西陣織の種類は極めて多種多様ですが、多色の糸を利用した豪華な模様が特色です。
「正倉院裂」の生地にはUVカット(紫外線防止)加工とともに
撥水加工・耐水加工も施しております。
日傘としての十分な機能に加え、
雨傘としてもお使いいただける晴雨兼用傘です。
(雨傘での長時間のご使用の際は、
傘生地から雨水が染みる場合がございます。)
それぞれに「いわれ」のある4種類の文様と差し色にもなる日本の伝統的な色が掛け合わされた伝統的な生地のため、お着物に合わせてコーディネートをお楽しみいただけます。
今回製作した長傘は、コンパクトな50cmと、お洋服でもなじみやすい8本骨の骨数のため、お着物はもちろんお洋服でも合わせやすい傘になりました。
お出かけの恰好に合わせて使っていただきたい一本です。