小宮商店 KOMIYA SHOTEN

ワークショップで完成させる「世界に一つの傘」

こんにちは。
職人の田中です。
今回は12月2日(木)に開催されました、小宮商店の傘づくりワークショップについてお話しさせていただきます。 

ワークショップの取り組みは今回が初めてでしたが、定員4名様分のお席はありがたいことに完売となり、当日も全員出席で開催する事ができました。

「かさねシリーズ」の折りたたみ傘の中からお好きなお色をあらかじめ選んでいただき、「中綴じ」という骨にカバーを取り付ける作業と、「菊座」という傘の先端に取り付けるパーツづくりに挑戦していただきました。

初めはなかなか思うように針を進める事ができず、そこここで「難しい……」という声が上がっていましたが、ひとつふたつと進めるうちに手の動きも早まり、針を刺す位置も的確に。

手芸経験やものづくり経験のある参加者はいませんでしたが、スタッフも思わず感心してしまう程しっかりとした仕立てを形にしてくれました。

手が慣れてくると自ずと会話も弾みだし、まさに和気あいあい、という言葉がぴったりな空間が生まれていました。

参加者の方々の集中して取り組む姿、そして出来上がりを心から喜ぶ様子に、この仕事を始めたばかりの自分もこのような時間を過ごしていたのかな、と日々の作業に追われる私たちも初心に立ち返ることができました。

最後は傘本体に名入れプレートを取り付けた手元を装着し、世界で一本のご自身の手による傘が無事に全員完成しました。
お渡しの際にはクリスマスラッピングを特別に施し、ご自身へのスペシャルなプレゼントとして受け取って頂きました。
みなさまのとても嬉しそうな様子に、スタッフ一同開催して良かったという思いでいっぱいでした。

参加者の方々によって、ワークショップはものづくりを通して人と人が繋がり、小さいながら温かいコミュニティが息づく場所になることを教えられました。
このような場所を生み出していくことも、ものづくりに携わる者としてとても大切な取り組みであることを実感しています。
これからも傘づくりの新しい魅力と楽しみ方を様々な形で発信していく予定です。

今回好評だったワークショップも第2回目を企画中です。
こちらも近日中に情報をアップする予定ですのでご興味のある方は是非一度、確認してみて下さい。

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