小宮商店 KOMIYA SHOTEN

「kata kata×小宮商店」
-葉っぱのデザインが傘生地に-

「kata kata×小宮商店」の晴雨兼用折りたたみ傘が2月9日~予約発売開始

型染め、注染などによるオリジナルの染布を制作している松永武さんと高井知絵さんご夫婦によるユニット「kata kata」と小宮商店がコラボレーションした晴雨兼用傘が出来上がりました。

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特集第2回の今回は、山梨で傘生地が作られる様子をご紹介します。

Setting by Iedokoro / Movie & Photo by Orita / Photo & text by Tagawa

第1回「-kata kataのおふたりと小宮商店の想い-」はこちら


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katakata 葉っぱ 晴雨兼用折りたたみ傘
Color:(左から)すずいろ、もえぎ、きいろ、うすだいだい Price:22,000円(税込)

輪郭がはっきりしているkatakataの「葉っぱ」のデザインを、山梨の伝統的な「ほぐし織」で輪郭をぼかして表現してみたいという思いからスタートした今回の企画。
ほぐし織は、前回ご紹介した型染めと同じように型を作ることから始まりますが、その先の工程は異なり、仮織した経糸を染める際は丁寧に手捺染をしていきます。糊と染料を混ぜたものをヘラで伸ばして染めていくため、色ごとに型を変えて重ねていきます。

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捺染の際に、通常は型の下に新聞紙をひいて、余分な染料を吸収するようにしています。
しかしながら今回のデザインは、新聞紙では染料が吸収しきれず、細い線がつぶれてしまうため、これをどう表現するかで試行錯誤を重ねました。

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そこで登場したのが障子紙。
染め屋さんで色々な紙を試していただいた中で、1番吸収率がよく綺麗な線が染められたため、今回は障子紙で進めていくことになりました。

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実際に経糸の下に障子紙をひいて染色をしていただくと、出来上がった経糸とともに、障子紙にも葉っぱのデザインが染められていることに気づきました。
吸収率が高いので、縦糸に染められた色よりもしっかりと色づいており、見ているだけで「素敵…」と声が漏れるほど。
染め屋さんに伺うと、このように下にひいた紙や新聞紙は通常、破棄しているのだそう。
そこで、私たちはこの障子紙を何とか再利用できないかと考え、オリジナルのギフトパッケージを製作いたしました。

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染色の過程で廃棄されてしまうものにも価値を生み出し、ささやかでも未来につながることを実践しようという思いからつくったパッケージです。それをご購入いただいた方に、そしてギフトとしてお渡しされる方へつなげていけたら嬉しいです。

※こちらのギフトパッケージは「kata kata 葉っぱ 折りたたみ傘」をご購入いただいた方にオンラインショップと東日本橋ショップ限定で無料でお付けいたします。一部染めかすれなどがありますので、ご理解の上ご利用ください。
また他の傘をご購入いただいた方にもお手に取っていただけるように、ギフトパッケージの4色セットも別途¥550(税込)で販売いたします。おみやげやプチギフトの包み紙などにもご利用いただけますので、よろしければ合わせてご検討くださいませ。

「kata kata×小宮商店」コラボ ギフトパッケージ」はこちら

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このようにして染色された経糸を130℃の窯に入れ、色を定着させてから小幅の織機にセットし、いよいよ本織がスタート。
今回この経糸に合わせる緯糸に使用するのは綿(コットン)素材の糸。
緯糸に綿を使用するのは小宮商店も機屋さんもはじめての取り組みのため、事前に打ち合わせをかさね、慎重にシャトルで緯糸を打ち込んでいきます。

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このときに経糸を固定していた仮糸を抜き、ほぐしながら織っていくため、染色したデザインが微妙にずれ、それが水彩画のような柔らかさを演出します。
これがほぐし織の特徴で、織機が少し進むと仮糸を抜いてほぐす、の繰り返しを、ガッシャン、ガッシャンと大きな音をたてながらゆっくりと織り上げていきます。

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ようやく出来上がった生地に、防水加工・UVカット加工を施し、職人がひとつひとつ丹精込めて晴雨兼用傘に仕立てました。
ほぐしの柔らかい風合いと、コットンが入った手触り、そして優しいデザインと色合いがマッチした、新しい甲州織生地をぜひご体感ください。

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次回は商品についてをご紹介いたします。
2WAY仕様やエコバッグになる傘袋など、機能にもこだわった折りたたみ傘になりました。
デザインだけでなく使いやすさの点も詳しくご説明いたします。

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