【小宮商店あいうえお】<い>

小宮商店や洋傘についての様々な言葉を、ひらがなの五十音順にご紹介していく不定期企画です。
今回は、「 い 」!
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[ い ] 「石突き(いしづき)」
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傘を開いたときにてっぺんに来る部分。中棒の先端部分にあるパーツを「石突き」と呼びます。
名前は石突きですが、実際に石をつんつん突いてはなりません。もちろん人も!

昔は、下の画像のように先端直径3ミリほどのほそーい石突きもあったのですが、万一、人に当たったら相当危ないですよね。
そのため現在のJUPA基準では、
「先端はほぼ平面で、その表面積が20平方ミリメートル以上であり、その周囲は鋭利でないこと」と定められています。
直径で言えば大体5ミリ以上が必要になります。

中棒(傘の軸)がそのまま生地の外に出ているタイプのものもあれば、キャップのようにかぶせるものもあります。

木製の手元と合わせて石突きも木製にするなど、お洒落を楽しめます。

子供用の傘では、特に安全を期してプラスチック製で先端も丸い石突きが取り付けられる事が多いです。

ちなみに、椎茸などキノコ類でいう「石突き」は、軸全体のことではなく地面や木に触れているところのみを指すようですが、傘の場合は、軸全体をもって「石突き」と呼んでいます。

傘の作り方:行程その4

傘の作り方:工程その4

職人さんの手によってどのように小宮商店の傘がつくられているか 全14行程をシリーズでご紹介させていただきます。
ホームページ上にも傘作りのムービーがありますので、よかったらこちらもご覧下さい。傘作りの動画

 

今回は傘の作り方・・・・その4【ダボ巻き】をご紹介いたします。

親骨の関節部分(ダボ)に共生地を縫い付けて傘生地を保護するための作業です。

この後の工程「6」で作製するカバーはダボに直接触れると、サビ汚れや擦れによる劣化が発生しやすくなります。

ダボ巻きをすることで、それを防ぐ事が出来ます。

 

【材料】

ダボ抜き型で抜かれたダボ布

【道具】

糸切はさみ

ぬい針

ろうびき糸:耐久性と撥水性を高めるために、蝋でコーティングした糸

 


【作業】

ダボ全体を包み込むようにダボ布を巻き込みます。

糸を2回通し、ダボとダボ包みをしっかりと固定したら、玉留めをします。

 

 

【小宮商店あいうえお】<あ>

小宮商店の宮本です。本日から「小宮商店あいうえお」を始めます!
小宮商店や洋傘についての様々な言葉を、ひらがなの五十音順にご紹介していく企画です。
「あ」から順に「ん」まで(「ん」はないけれど)、果たして挫折せずに続けられるでしょうか・・・否、続けます!!意地でも!!
どうぞよろしくお願い申し上げます。

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[あ] 「アンブレラマスター」
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日本橋の傘・小宮商店|アンブレラマスター
アンブレラ・マスターとは、日本洋傘振興協議会が洋傘売り場の“スペシャリスト”(専門的知識を有する人)を認定する資格です。洋傘の販売員や流通担当者を対象にした資格で、取得にあたっては試験への合格が必要となります。

小宮商店ではスタッフ全員がこの資格を取得しました。
ただし、資格の取得がゴールではありません。ただ知識を得ただけでは意味がありませんので、その専門知識に基づいてお客様が求める情報、製品、サービスを適切に提供できるよう、日々努力しております。

この「小宮商店あいうえお」もその一環…のつもりです!
この企画を通して、少しでも「洋傘」や「小宮商店」に興味を持ってもらえるようになれば、わたくしはとてもうれしいです。
皆さまどうぞよろしくお願い申し上げます。

傘の作り方:工程その3

職人さんの手によってどのように小宮商店の傘がつくられているか
全14行程をシリーズでご紹介させていただきます。
ホームページ上にも傘作りのムービーがありますので、よかったらこちらもご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=aasknBhgtYY

 

今回は傘の作り方・・・・その3【天紙・ダボ布作製】をご紹介いたします。

 

 

天紙とダボを本体と同じ生地から作製します。
天紙→上ロクロ(親骨の接合部分)とカバーの間に入れる部品。
ダボ→ダボ部分(親骨と受け骨の接合部分)を覆い、傘本体の生地に汚れ・傷が付くのを
防ぐ部品です。

 

【使用する道具】

・専用の型・・・天紙抜き型:直径10cm程度のギザギザの円が抜ける鉄型
中棒抜き型:天紙中心に中棒と同じ直径の穴が抜ける鉄型
ダボ抜き型:長径3cm程度の楕円形のギザギザの楕円が抜ける鉄型

・ゲンノウ・・・木製のハンマー

・台・・・・・・古木製の平滑な面を持つ安定した台

・生地と台の間に入れる下紙

 

【作業の内容】

台の上に生地を置き、生地の上に専用の型を置き左手でしっかり固定し、ゲンノウを勢いよく専用型に打ち付けます。

この時、力が万遍なく行き渡る様に打ち付けます。

傘の作り方:工程その2

職人さんの手によってどのように小宮商店の傘がつくられているか
全14行程をシリーズでご紹介させていただきます。

ホームページ上にも傘作りのムービーがありますので、よかったらこちらもご覧下さい。

今回は傘の作り方・・・・その2【検反】をご紹介いたします。

使用する道具・・・蛍光灯、ルーペ

材料・・・裁断した傘生地

三角裁断された生地に異常がないかを検査します。

傷、汚れ、糸よれ、糸抜けがないか、コマに光を当てて検査(透見)します。
 

ここで異常が見つかったコマは傘本体には使用しません。

異常とは・・・シミ、汚れ、変色、糸抜け、糸よれ、穴あきの有無
コマとは・・・前回の行程①【三角裁断】で裁断した三角形をコマ(駒、小間)と呼びます。

傘の作り方:工程その1

こんにちは、小宮商店ショップスタッフです。
これから、職人さんの手によってどのように小宮商店の傘がつくられているか
全14行程をシリーズでご紹介させていただきます。

ホームページ上にも傘作りのムービーがありますので、よかったらご覧下さい。

動画はこちら

本日は傘の作り方・・・・その(1)【三角裁断】をご紹介いたします。

使用する道具・・・三角木型、断ち台、断ち包丁、砥石、蛍光灯

反物の生地を断ち台に皺が寄らないように乗せます。断ち板の上に生地を広げて織りむら、染めむらなどが無いかを蛍光灯のもと、両面共検査します。

断ち台に広げた反物に三角木型と呼ばれる道具を当て、断ち包丁で骨の数と同じ数だけ裁断します。

生地の右隅から木型を当て、断ち包丁で裁断します。
木型を反対方向に向け、同様に裁断します。
生地は複数枚を同時に裁断する場合もあります。


この裁断によって傘のフォルムが決まる、非常に重要な工程です。
裁断した三角形をコマ(駒、小間)と呼び、傘の美しい丸みを出すため
両辺が緩いアーチになっています。

*傘裁断用の断ち包丁。切れを良くする為こまめに砥石で研ぎます
*断ち台の高さは職人の身長により異なり、カッティングボードが敷かれていますが
カッティングボードの下は銀杏製で、裁断作業に十分な面積と厚みがあります。

長幅の生地は両端を三巻にします。
地の端を2回折り返し、ミシンで縫製をかけて仕上げる方法です。ほつれを遅らせたり、強度を強める役割があります。