変則ランチ

こんにちは。小宮商店・傘職人見習いの栗原です。
今日は中とじ作業です。

って、そんなことより!今日はなんと!お昼12時からTOKYO MXの番組に小宮商店の職人達が生出演する!と聞いたので、わくわくどきどきにやにやしながら、私はお弁当を、菅澤師匠はオリジナル手料理を、テレビの前にあるテーブルにひろげました。
いつもは作業部屋の折りたたみテーブルでお昼ご飯を食べていますが、今日は特別に菅澤師匠にお願いして、テレビのある奥の部屋でお昼ご飯です。

そうこうしているうちに、お店が!社長が!そして、小宮商店の若手職人達と大ベテラン職人の石井さんも出ました!
菅澤師匠は「みんな作業が早くなったね〜。やっぱり石井さん、貫禄があっていいね〜。」
私は誰かがTVに映る度、いちいち画面を指差し「あぁっ!社長っ!あぁっ!〇〇さん!」と興奮していました。

途中でお箸がとまっていることに気づき、興奮冷めやらぬまま慌ててお弁当を口の中にかきこむという、変則ランチになりました。

あぁ夏だ…

普段は静かな我が家も、今日は1年の内で1番賑わしい1日です。
自宅マンションを挟み、片方ではマンションの夏祭り、もう片方では甲子園の予選大会が行われる日なのです。

ミシンを踏みながらラジオを聞こうとしますが、夏祭りのライブ音でラジオの声が聞こえません。
別の部屋で天かがり(傘をさした時に1番上部にある傘生地をしっかりと縫い留める作業)をすることにしましたが、今度は高校野球のブラスバンド部の応援でラジオが聞こえません。

あぁ夏だ…あぁラジオが聞こえない…と呟きながら夏祭りと高校野球の狭間で天かがりです。

小宮商店 傘 日本製

コマのカーブが傘の丸みや開きやすさを決める

中縫い(裁断した傘のコマを縫い合わせる作業)

写真は中縫い(裁断した傘のコマを縫い合わせる作業)したもの。

コマをよく見ると、微妙にカーブがある二等辺三角形です。(カーブがついたら二等辺三角形とは言わないか…)
このカーブが、傘をさした時に丸みを出したり、傘を開きやすくしたりします。

どのようなカーブを描くかは、職人個々の工夫だそう。

以前テレビで洋傘職人さんが生地を裁断している様子が放送されているのを目にしましたが、この職人さんが描くカーブが私の目には、とても個性的に映りました。

いろんな職人さん達のコマを並べてみたら面白いんだろうなぁ…

このカーブの位置やカーブの度合いを、職人達は納得いくまで何度も調整します。
いい傘になるように、息を吹き込んでいます。

職人技ですなぁ〜

気合いだ!

関東では、6月29日に梅雨明けしたようです。

今年の梅雨明け、早かった〜!

私の、雨の日気合いブローチの出番少なかったな〜。

今日は梅雨が戻ったかのように降ったりやんだりの雨。
傘ブローチ付けて気合いだ!気合いだ!気合いだ!傘作りだぁぁぁぁぁ!ワーハッハ!…

傘ブローチ

マイラッパを忘れた!

こんにちは。小宮商店・職人見習いの栗原です。

決して自慢にはなりませんが…私はよく忘れ物をします。

家に何かを忘れて出かけたり、どこかに何かを置き忘れたり…。よく忘れるのが、財布、スマホ、水筒、ICカード、上着…。

師匠のお宅にも、何かを置き忘れて帰ってくることはしょっ中です。今日は小椚師匠のお宅に自分のラッパ(ミシンで縫う時に使うアタッチメント)をミシンにつけたまま取り外すのを忘れて帰ってしまいました。
小椚師匠のお宅から最寄駅まで歩いて帰っている途中にラッパを忘れたことに気づき、慌てて小椚師匠のお宅へ引き返しました。

小椚師匠のお宅にももちろんラッパはありますが、縫いづらい時なんかに自分のラッパに交換して縫う時があります。自宅でも、このマイラッパがないと縫うことが出来ないので、マイラッパは必需品です。

電車に乗る前に気づいて良かったです。

憧れのハワイ

こんにちは!
小宮商店・職人見習いの栗原です!

ゴールデンウィークです!
いつもは通勤ラッシュの時間も、らくらく席に座ることができて最高です。
みんながレジャー気分真っ只中なので、私までなぜか気分はゴールデンウィークです。
自宅でも、ゴールデンウィーク気分でアロハシャツ着て仕事しています。(イメージとしてはここはハワイです。)
(今日はハワイの)自宅は、団地の8階に位置しています。
北側の部屋をミシン部屋にしています。
ふと窓の外を見ると、季節の移り変わりが早いことに驚き、気付くとミシンを踏むのをやめ、写真を撮っています。

桜が咲いた3月後期。

藤の花が咲き始めた4月の中頃。

そして新緑の季節。普段ここに車を停めてはいけないんだけど、ゴールデンウィーク中に帰省する方のための仮設の駐車場になっています。

(妄想の中で、窓の外はハワイの海。)



糸を撚ること

菅澤師匠のお宅には、傘の部材が入った段ボールが積まれてあります。その段ボールの側面には猫の引っ掻き傷!ではなく、菅澤師匠の仕事の痕跡があります。菅澤師匠のお宅に猫はいません。

このプツプツの穴、これは菅澤師匠が手縫い用の針で刺した後です。

私達傘職人の仕事は、手縫い作業がとても多く、小宮商店の手縫い作業には全て、蝋引きの糸が使われています。
蝋引きの糸について、以前にも日記に書いたことがありますが、撥水性はもちろんのこと、とても丈夫な糸となっています。
職人達は、この丈夫な蝋引きの糸を、より丈夫な糸にしてから縫っていきます。
手縫い作業は2本取りで、その2本取りの糸を1本の丈夫な糸にするかのように糸を撚り、縫っていくのです。

菅澤師匠は、針に糸を通したら、その針をぷつっと段ボールに刺し、両手で糸を挟み、糸を撚ります。
糸を撚ることは、縫っている途中で糸も絡まりにくく、さらに丈夫な糸にもなり、一石二鳥です。

フランツ・カフカの『変身』を読みました。

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

師匠のお宅のお手洗いには、月毎に著名人の名言とその解説が書かれたカレンダーが掛けられてあります。

フランツ・カフカの「恐れをもつことは不幸だ。それゆえに、勇気をもつことが幸せなのではなく、恐れをもたないことが幸せなのだ。」という名言も、そのカレンダーにありました。

この名言はどういうことなのかあまりピンとこなかった私は、その深層に迫りたくて、解説に触れられていたカフカの小説『変身』を読んでみることにしました。

『変身』では、グレーゴルという男が不条理にも忌まわしい虫に変身してしまいます。

最後は忌まわしい虫のまま、息をひきとってしまうのですが、それに安堵し、光さえもさしだすようなその家族の光景が何とも言えない感じで…

でもきっとこの世の中も私自身もそういうものなのだろう、幸せとはそういうものなのかもしれない…と思えてきました。

 

カフカの名言の深層を『変身』に求めてしまった結果、恐れ=変身したグレーゴル、という解釈になってしまい…

皮肉なことに、変身したグレーゴルの死で家族は幸せに…というストーリーの見方をしてしまいました。

 

写真はちょっとおふざけだけど…、今日は何だか、もやもやしながら傘づくり。

 

パラソルの季節がやってくる!今年も伊砂文様のふろしきで晴雨兼用傘を作ります

こんにちは!小宮商店・職人見習いの栗原です!

今朝は、家を出る前に聞いていたラジオで、紫外線が多くなることを言っていたり、小椚師匠のお宅へ向かう途中には、日傘をさす女性も目にしました。
日射しが強くなる、もうそんな季節か〜、と思いながら小椚師匠のお宅に着くと、裁断された晴雨兼用の生地がたくさん積まれてありました。

伊砂文様のふろしき素材で、もちろんオールシーズン使えますが、特にこれからの季節には大活躍しそうです。お出かけが楽しくなるだろうな〜、洋服とのコーディネートも楽しめそうだな〜と、作りながらもなんだかわくわくしてきます。

ミシンで中縫いしたものを写真に撮りました。(種類は他にもあるよ♪)

詳しくはこちら
>> 伊砂文様ふろしき・長傘
>> 伊砂文様ふろしき・折りたたみ傘

伊砂文様 ふろしき 晴雨兼用傘

伊砂文様 ふろしき 晴雨兼用傘

傘にクラゲやカツオが降ってきた

宙に浮いたこの傘。この傘を手でにぎってみると、なんとなんと!クラゲが!カツオが!降ってきた〜!手に伝わってくる振動が、クラゲ!そしてカツオ!

耳がキーンと詰まり、何度も唾を呑み込みながらエレベーターで急上昇〜ここはスカイサーカス サンシャイン60〜ヒャッホ〜ィ♪な小宮商店・洋傘職人見習いの栗原です!

あそこら辺に小宮商店があって、師匠のお家はあの辺かな〜なんて、指さし目で探りながら、夜景鑑賞したり…

スウィングコースターっていうVR体験をしたんだけど、これがまた怖かった〜!ブランコに乗って、池袋の街を駆け抜けるんだけど、これが本気のジェットコースターみたいで。ジェットコースターがダメな私は歯を食いしばりながらほとんど目をつぶっていました…

それから、スタッフさんの衣装が空の妖精みたいでかわいかったな〜。

空の世界をたっぷり満喫した休日でした!

傘にクラゲやカツオが降ってきた

サンシャイン60

正絹生地の肌触り

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

今日、菅澤師匠のお宅では、絹の生地で傘が作られていました。
絹で作ることは珍しいこともあって、菅澤師匠の「肌触りがいいよ。滑らかだよ。」というお勧めに従い、一緒にやっていたMさんと生地を手で撫で撫で。
確かに、しっとりと手に吸いつく感じです。
 

ちなみに、今私達が作っている傘で1番多いのは、ポリエステルの生地を使った傘です。
ダントツに多いです。
あと、特にこれからの季節用に、綿素材も多いです。
日傘や晴雨兼用の傘です。
あとは割合的には少ないけど、麻素材の、柿渋染めの日傘なんかも作ったりもします。

師匠の話によると、戦後間もない昭和20年代は綿が多かった、と聞きます。
その後、ナイロンの傘が多く出回り、そして現在ではポリエステルが主流になっているようです。

絹というと、さかのぼること古墳時代、朝鮮半島から、きぬがさ(絹を張った長柄のかさ)というものが伝来したといわれているそうです。
この時はまだ、今の傘のように開閉できる傘ではなかったようです。
とんで明治時代、洋傘の輸入本数が増えた頃、生地には呉絽(毛織物)、アルパカ、木綿、そして絹を用いていたようです。
それから数年で国産の洋傘も誕生し、山梨県の絹生地を用いた、絹張りの洋傘も作られるようになったことを何かで聞いたことがあります。

歴史ある絹は、それだけで価値あるものに感じます。

電気あんか

こんにちは!小宮商店・傘職人見習いの栗原です!

3月は寒の戻りもありましたが、ここ最近はとても暖かくなって、過ごしやすくなりましたね!

 

写真は、自宅の傘用ミシンの足踏みです。

 

冬場は靴下にカイロを貼って、さらにモコモコのルームシューズを履いて、これを踏んでいます。

ちなみに菅澤師匠のお宅の足踏みには、電気あんかが取り付けてあります。

菅澤師匠のナイスアイディアです。真冬、暖房を付けて体が温まっているのにも関わらず、足だけが冷たいのを解消してくれて最高です。

 

私も電気あんかを付けようと思っていたものの、この冬はカイロで済ませてしまいました。

でも来季こそはやっぱり、電気あんかだと思っています。

桜前線通過中

先日、鹿児島県の指宿に住む兄夫婦から、春らんまんのメールが届きました。


かわいい姪っ子は、なんやら頭に傘をかぶっているようです。

中棒が見えないけど、どうなっているんだろう。

今度会った時に教えてもらおう。

 

東京でも満開を迎え、師匠も休日に隅田公園に桜を見に行ってきたようです。

そして今宵は私も、夫と一緒に缶チューハイ片手に桜見物です。写真は横浜市関内の大岡川沿い。

 

しいたけを粋に表現すると…

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

菅澤師匠のお宅で、お茶をよばれる時に、お茶を入れてくれる湯のみです。


湯のみには「呼び名も粋な すしの味」と書かれてあって、その下にはお寿司の用語が書かれてあります。
私にはもう馴染みぶかい湯のみですが、記憶力が悪いせいか、このお寿司用語を見る度、あれってこんな呼び名だったんだ!!と、ハッとしている自分がいます。

今日は、一緒に仕事をしていたMさんが、「のりはのり(お寿司業界での呼び名はくさ)でいいのにね」と言っていて、やはり私はハッとしてしまいました。
くさだったんだ…と。笑。
そして、初めて見る湯のみのごとく、湯のみをぐるりと回し見ると、しいたけの呼び名が、じんがさ、とあることに、またまたハッとしてしまいました。
洋傘で使う部品にも、じんがさ、という呼び名のものがあるので、この呼び名の共通点に、ハッとしたのです。

傘業界では、傘生地の1番てっぺん部分にとりつけられる金具を‘‘陣笠’’といいますが、

雨漏りを防ぐためのパーツ「陣笠」

 

元々は、戦場などで、下級の武士が兜の代わりとして頭に被った笠のことを陣笠、というようです。

確かに、大河ドラマなんかで見る、あの笠に似ています。

室町時代以後、陣中で主として足軽・雑兵などが用いたそうです。

 

しいたけも、やっぱり似ています。

うん、似てる。

今年も針供養へ行きました

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

 

今年も横須賀市にある、走水神社へ針供養へ行ってきました。

写真は、宮司さんがお祓いをしてくれている様子です。

無事にこの1年間針仕事を続けられ、それだけでも良かったと、改めて感謝した1日でした。

神社の方が「昔の人は針供養の日、お裁縫をお休みし、道具を片付け針箱を掃除した」とおっしゃっていたので、
今年は針供養から家へ帰って来るや否や、私も昔の人に習い、針箱ならぬ作業部屋を、整理しました。
ここ最近、道具やら糸やらが増え、ミシン周りがひどくごちゃごちゃだったのを綺麗に収納しました。

何だか気分も一新され、すっきりしています。