フランツ・カフカの『変身』を読みました。

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

師匠のお宅のお手洗いには、月毎に著名人の名言とその解説が書かれたカレンダーが掛けられてあります。

フランツ・カフカの「恐れをもつことは不幸だ。それゆえに、勇気をもつことが幸せなのではなく、恐れをもたないことが幸せなのだ。」という名言も、そのカレンダーにありました。

この名言はどういうことなのかあまりピンとこなかった私は、その深層に迫りたくて、解説に触れられていたカフカの小説『変身』を読んでみることにしました。

『変身』では、グレーゴルという男が不条理にも忌まわしい虫に変身してしまいます。

最後は忌まわしい虫のまま、息をひきとってしまうのですが、それに安堵し、光さえもさしだすようなその家族の光景が何とも言えない感じで…

でもきっとこの世の中も私自身もそういうものなのだろう、幸せとはそういうものなのかもしれない…と思えてきました。

 

カフカの名言の深層を『変身』に求めてしまった結果、恐れ=変身したグレーゴル、という解釈になってしまい…

皮肉なことに、変身したグレーゴルの死で家族は幸せに…というストーリーの見方をしてしまいました。

 

写真はちょっとおふざけだけど…、今日は何だか、もやもやしながら傘づくり。

 

パラソルの季節がやってくる!今年も伊砂文様のふろしきで晴雨兼用傘を作ります

こんにちは!小宮商店・職人見習いの栗原です!

今朝は、家を出る前に聞いていたラジオで、紫外線が多くなることを言っていたり、小椚師匠のお宅へ向かう途中には、日傘をさす女性も目にしました。
日射しが強くなる、もうそんな季節か〜、と思いながら小椚師匠のお宅に着くと、裁断された晴雨兼用の生地がたくさん積まれてありました。

伊砂文様のふろしき素材で、もちろんオールシーズン使えますが、特にこれからの季節には大活躍しそうです。お出かけが楽しくなるだろうな〜、洋服とのコーディネートも楽しめそうだな〜と、作りながらもなんだかわくわくしてきます。

ミシンで中縫いしたものを写真に撮りました。(種類は他にもあるよ♪)

詳しくはこちら
>> 伊砂文様ふろしき・長傘
>> 伊砂文様ふろしき・折りたたみ傘

伊砂文様 ふろしき 晴雨兼用傘

伊砂文様 ふろしき 晴雨兼用傘

傘にクラゲやカツオが降ってきた

宙に浮いたこの傘。この傘を手でにぎってみると、なんとなんと!クラゲが!カツオが!降ってきた〜!手に伝わってくる振動が、クラゲ!そしてカツオ!

耳がキーンと詰まり、何度も唾を呑み込みながらエレベーターで急上昇〜ここはスカイサーカス サンシャイン60〜ヒャッホ〜ィ♪な小宮商店・洋傘職人見習いの栗原です!

あそこら辺に小宮商店があって、師匠のお家はあの辺かな〜なんて、指さし目で探りながら、夜景鑑賞したり…

スウィングコースターっていうVR体験をしたんだけど、これがまた怖かった〜!ブランコに乗って、池袋の街を駆け抜けるんだけど、これが本気のジェットコースターみたいで。ジェットコースターがダメな私は歯を食いしばりながらほとんど目をつぶっていました…

それから、スタッフさんの衣装が空の妖精みたいでかわいかったな〜。

空の世界をたっぷり満喫した休日でした!

傘にクラゲやカツオが降ってきた

サンシャイン60

正絹生地の肌触り

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

今日、菅澤師匠のお宅では、絹の生地で傘が作られていました。
絹で作ることは珍しいこともあって、菅澤師匠の「肌触りがいいよ。滑らかだよ。」というお勧めに従い、一緒にやっていたMさんと生地を手で撫で撫で。
確かに、しっとりと手に吸いつく感じです。
 

ちなみに、今私達が作っている傘で1番多いのは、ポリエステルの生地を使った傘です。
ダントツに多いです。
あと、特にこれからの季節用に、綿素材も多いです。
日傘や晴雨兼用の傘です。
あとは割合的には少ないけど、麻素材の、柿渋染めの日傘なんかも作ったりもします。

師匠の話によると、戦後間もない昭和20年代は綿が多かった、と聞きます。
その後、ナイロンの傘が多く出回り、そして現在ではポリエステルが主流になっているようです。

絹というと、さかのぼること古墳時代、朝鮮半島から、きぬがさ(絹を張った長柄のかさ)というものが伝来したといわれているそうです。
この時はまだ、今の傘のように開閉できる傘ではなかったようです。
とんで明治時代、洋傘の輸入本数が増えた頃、生地には呉絽(毛織物)、アルパカ、木綿、そして絹を用いていたようです。
それから数年で国産の洋傘も誕生し、山梨県の絹生地を用いた、絹張りの洋傘も作られるようになったことを何かで聞いたことがあります。

歴史ある絹は、それだけで価値あるものに感じます。

電気あんか

こんにちは!小宮商店・傘職人見習いの栗原です!

3月は寒の戻りもありましたが、ここ最近はとても暖かくなって、過ごしやすくなりましたね!

 

写真は、自宅の傘用ミシンの足踏みです。

 

冬場は靴下にカイロを貼って、さらにモコモコのルームシューズを履いて、これを踏んでいます。

ちなみに菅澤師匠のお宅の足踏みには、電気あんかが取り付けてあります。

菅澤師匠のナイスアイディアです。真冬、暖房を付けて体が温まっているのにも関わらず、足だけが冷たいのを解消してくれて最高です。

 

私も電気あんかを付けようと思っていたものの、この冬はカイロで済ませてしまいました。

でも来季こそはやっぱり、電気あんかだと思っています。

桜前線通過中

先日、鹿児島県の指宿に住む兄夫婦から、春らんまんのメールが届きました。


かわいい姪っ子は、なんやら頭に傘をかぶっているようです。

中棒が見えないけど、どうなっているんだろう。

今度会った時に教えてもらおう。

 

東京でも満開を迎え、師匠も休日に隅田公園に桜を見に行ってきたようです。

そして今宵は私も、夫と一緒に缶チューハイ片手に桜見物です。写真は横浜市関内の大岡川沿い。

 

しいたけを粋に表現すると…

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

菅澤師匠のお宅で、お茶をよばれる時に、お茶を入れてくれる湯のみです。


湯のみには「呼び名も粋な すしの味」と書かれてあって、その下にはお寿司の用語が書かれてあります。
私にはもう馴染みぶかい湯のみですが、記憶力が悪いせいか、このお寿司用語を見る度、あれってこんな呼び名だったんだ!!と、ハッとしている自分がいます。

今日は、一緒に仕事をしていたMさんが、「のりはのり(お寿司業界での呼び名はくさ)でいいのにね」と言っていて、やはり私はハッとしてしまいました。
くさだったんだ…と。笑。
そして、初めて見る湯のみのごとく、湯のみをぐるりと回し見ると、しいたけの呼び名が、じんがさ、とあることに、またまたハッとしてしまいました。
洋傘で使う部品にも、じんがさ、という呼び名のものがあるので、この呼び名の共通点に、ハッとしたのです。

傘業界では、傘生地の1番てっぺん部分にとりつけられる金具を‘‘陣笠’’といいますが、

雨漏りを防ぐためのパーツ「陣笠」

 

元々は、戦場などで、下級の武士が兜の代わりとして頭に被った笠のことを陣笠、というようです。

確かに、大河ドラマなんかで見る、あの笠に似ています。

室町時代以後、陣中で主として足軽・雑兵などが用いたそうです。

 

しいたけも、やっぱり似ています。

うん、似てる。

今年も針供養へ行きました

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

 

今年も横須賀市にある、走水神社へ針供養へ行ってきました。

写真は、宮司さんがお祓いをしてくれている様子です。

無事にこの1年間針仕事を続けられ、それだけでも良かったと、改めて感謝した1日でした。

神社の方が「昔の人は針供養の日、お裁縫をお休みし、道具を片付け針箱を掃除した」とおっしゃっていたので、
今年は針供養から家へ帰って来るや否や、私も昔の人に習い、針箱ならぬ作業部屋を、整理しました。
ここ最近、道具やら糸やらが増え、ミシン周りがひどくごちゃごちゃだったのを綺麗に収納しました。

何だか気分も一新され、すっきりしています。

オリンピックと傘作りの関係

こんにちは!小宮商店・傘職人見習いの栗原です!

平昌オリンピック、そして平昌パラリンピックが終わり、なんだか寂しいです。
繰り広げられる熱い戦いに毎日とても感動して、師匠のお宅に行く度、前のめりで話していました。

いつかのオリンピックで、選手が競技前に編み物をしていたのをTVで見たことがありました。
当時「何だこいつは~!笑!一種のパフォーマンスかなあ」とも思っていました。
そして、平昌でも編み物していたのか気になり、ネットで検索。
すると今回もやっていたようです。
競技前のスタート地点で、フィンランドのスノーボード選手のコーチが何かを編み編み。
選手はこれを見て安心するそうで、フィンランドチームはソチ五輪から選手に大会中の編み物を勧めているそうです。

これを聞いた時、傘作りにも編み物と似たような効果があるんじゃないかなあと思いました。
同じ作業を集中して淡々とこなしていくようなところがあり、なんかこう、精神が安定するというか、普段の生活まで規律正されるような感覚になるんです。

さすがに、競技前にオリンピック選手が傘作りとか、シュールです…
オリンピックで羽生選手が傘作っているところを想像してしまいました…。

写真は、羽生選手!ではなく栗原の中とじ作業(傘の生地と骨を縫い留める作業)でした!…

 

傘の見本張りをしてみました。

小宮商店・傘職人見習いの栗原です!

新しく8本骨の折りたたみ傘の木型を作ったので、今日はラジオを聴きながら試し張りをしました。

傘職人は、傘の生地を裁断するための木型を新しく作ったり、新しい種類の骨や生地を使って傘を作る時には必ず、試しに何回か傘を張ってみます。
このことを職人達は、見本張りとか、試し張り、と言っています。

傘を開く時に開きやすいかどうか、それから傘全体の丸みはどうかとか、写真の、私が手をかざしている部分(傘をさした時、生地の1番底辺になるライン)の弧の描き方はどうかとか、様々なチェックをします。

傘の骨や生地とのバランスを見て、最もいい塩梅になるように、納得いくまで調整し、張りなおします。
調整方法も様々ですが、1mm2mmで調整をし、最終的には1mmにも満たない微調整をし、完成です。

この傘の試し張りは、とりあえず今日のところはこれでオッケー、ということにしておきました。

それから今日は東日本大震災があった3.11でした。
傘を作りながら聞いていたラジオからは、7年経ったいまも7万3千人の方が避難生活を送っている、と話しているのが聞こえてきました。
そして14時46分にラジオから聞こえてきた、黙とうの言葉で、あの時に引き返されるような思いになりました。
今日Yahoo! JAPANで3.11と検索すると、10円が寄付されるようです。
こういった身近なことで応援出来るようなことが、たくさんあればいいのになと思います。

中とじ作業

こんにちは、小宮商店・傘職人見習いの栗原です!

今日は写真の傘の中とじ作業(傘の生地と骨を縫い留める作業)でした。
細いボーダーの傘は16本骨の傘で、カーキ色の傘の方は8本骨の折りたたみ傘です。

カーキ色の傘は丸善の傘で、実は丸善の傘は菅澤師匠が作っています。
写真をよく見て頂くと、MARUZENのローマ字が入った天紙(傘の上部に付ける当て布)があります。

丸善の傘は、とてもシンプルで、1つ1つとても洗練されています。

中とじの仕事を終える頃には体はバキバキでした。
負けずに地道に頑張ります!

ミシンの2号機

小椚師匠のミシン2号機(勝手に今名付けました)です。

1号機(これも勝手に名付けてみました)の調子が悪く2号機と交換したようです。

なので今日は、2号機と共に仕事です。

傘用のこのペガサスミシンは、今はもう製造されていなくて、現存するものは年季の入ったものばかりです。

ちなみにこの2号機は、小椚師匠のお知り合いから譲り受けたものらしく、そしてまた、3号機が存在していた

のですが、その3号機は数年前から小宮商店の工場で使われています。

傘用のミシンに限らず、傘の職人さん達は、道具類のバトンタッチがとても多いような気がします。

この2号機も誰かが毎日使っていたのかなぁ、と思うと、何だかロマンを感じます。

パンダフル!

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

皆様、新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞ小宮商店と、この傘職人見習い日記をよろしくお願いします。

 

さて今回は年の瀬、クリスマスの話です(時計を巻き戻してすみません)。

傘作りの後、師匠のお宅からの帰りは上野駅で電車の乗り換えをしますが、その上野駅にはパンダフルクリスマスツリーが!

 

そしてツリーの周りを360°ぐるりと周ってみると、杖を持ったパンダを発見!

 

そういえば、いつもツリーに飾られているその杖って、なんだっけ?

そもそも杖なんだっけ?

キャンディーだっけ?

傘を作った帰り道の私には、パンダが持っているそれは、どうしても傘の持ち手にしか見えません…。

 

気になって調べてみたところそれは「キャンディーケーン」というもので、キャンディーをかたどった、ケーン(杖)らしいです。

キリスト教では「神=羊飼い、人=羊」とされていて、神が杖で人を導くと考えられているようです。

羊飼いは、迷った羊をステッキの曲がった所でうまく引っ掛けて群れに連れ戻すようで、

その杖は助け合いの象徴となっているそうな。って、皆さんご存知でしたか?

残念ながら傘の持ち手ではありませんでした…。

 

それにしてもシャンシャン、あいつは本当にかわいい!なんなんあのかわいすぎる転げ方は!って毎回思います。

 

ラジオ番組に投稿したらなんと!

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!
菅澤師匠のお宅では、よくラジオを聴きながら仕事をしています。

流れているのはラジオ日本。
そして最近は、お昼の休憩中、番組にメールするのがマイブームになっています。

番組は「加藤裕介の横浜ポップJ」

12月5日(火)は、世界に伝えたい日本、というテーマでした。

それは日本製の傘だ!と思った私はさっそく番組宛にメールを送信!

そうしたら、加藤さんに読んでもらったのです。

嬉しかったので、その内容を皆さんもご披露させていただきます。

 

世界に伝えたいこと、それは日本製の傘です。私は洋傘職人をしています。400年もの歴史のある甲州織の生地を用いた傘を作っています。

現在日本では、大量生産された海外製の傘が主流ですが、今でも1つ1つ丁寧に手作りされた傘は、とても丈夫で高級感があります。ぜひ日本の傘を世界に伝えたいです。

 

ちなみに、ラジオネームはクリリンです。うふふ…。 (´∀`♥)

師匠の木型との違い

こんにちは。小宮商店傘職人見習いの栗原です。
自分で作った傘の木型を使って生地を裁断する時、何か違うんだよな~、やりずらいんだよな~、と思いながら裁断していて、今日は師匠が作った木型を改めて観察し、実際に師匠の木型で裁断してみました。
やっぱり使いやすくて、裁断しやすかったです。

何が違うのかよく見てみると・・・ほんのちょっとした違いがありました。
裁断するときに手で握る部分が、綺麗に角が落とされていたんです。握りやすいようにするための工夫ですね。

師匠の木型
自作の木型

私の作った、持つところが角ばった木型でも裁断できるんですが、こういうほんのちょっとした違いで、いい仕事が出来るかどうかの差になってくるんだろうなぁ~、と感じてしまいました。
早速、私の型も削ってみました。

少しづつ改良です!