2017年の後半戦!

新人傘職人・栗原です。早いもので、もう月も終わり。

今年の初めに掲げた目標の一つだった型作りは、好調に進み、我ながら満足しています。

そして、その傘の型から納得のいく傘に仕上げる、という目標も、まだまだではありますが、精進しております。

 

さて、もう1つの目標だった、健康管理。

頭痛持ちで胃腸虚弱。冷え性。繰り返す吹き出物。年々体は硬くなる…。

そして、これらは全く改善しておらず…。

良くないなぁ~、と思いながら、日々だましだまし生活してる感じで。

良くないですよね。

それで、ひとまずは体を動かそう!と思っています。

後半戦!体質改善も頑張ってみます!

金曜ブラボー。

新人傘職人の栗原です!

少し古い話になりますが、6月30日、ニッポン放送「金曜ブラボー。」というラジオ番組に、小宮商店の広報・宮本さんが出演しました!

「おみせやさん こんにちは」というコーナーで、10分くらいかな。

創業87年を経た、小宮商店の変化、職人後継者のこと、今後は日本の傘を世界へ広めたい、ということなどをお話していました。

 

こう話した宮本さん、美人で、尚且つユニークなお人で。それから、私の世間話や相談事にも、とことんお付き合いしてくれます。

そしてこの見習い日記は、宮本さんの、日本の手作りの傘を知ってもらいたい、という思いから、始めました。

日本の傘が、小宮商店の傘が、世界へ広まる!そのためにも、その時のためにも、腕を磨かねば!

写真は、宮本さんの「手」です。

 

 

傘用ミシンのねじ穴

こんにちは、小宮商店の新人傘職人・栗原です。

私が指差している、2つ並んだ穴は、小椚師匠の傘用ミシンのネジ穴です。
このネジ穴は、ラッパ(ミシンで縫う時に使うアタッチメント)を留めるためのネジ穴です。

2つのネジ穴が仲良く並んでいますが、本当はこのネジ穴、1つで事足ります。
ではなぜ2つあるのか?と申しますと…
実は、左側のネジ穴がバカになってネジが止まらなくなったために、修理屋さんでネジ穴をあけてもらったからなのです!

ラッパがうまく留まらないと綺麗に縫えません。

ほんの少しのずれでも縫いあがりに大きく影響しますから、こ~んな小さな穴も、傘作りの重要なファクターなのです!

ちなみに修理屋さんでは、小椚師匠が待っている間にネジ穴をあけてくれたようでした。早業ですね~!

菅澤師匠のミシンのネジ穴も、同じように使えなくなったことがあるらしいです。

でも日帰り手術でこのとおり、無事ラッパが留まるようになりました。

マリリン

小宮商店の新人傘職人・栗原です!
梅雨の季節になると、学生の頃からの友達、マリリンを思い出します。
(マリリン・モンローみたいにドゥドゥッピドゥ~だからではなく、下の名前がマリコだからマリリンなのです。)

雨の日が憂鬱だったマリリンは、自分の好きなブランドの傘を買い、憂鬱だった雨の日を、お気に入りの傘で雨の日の楽しみに変えたことを私に話してくれました。
当時、傘をただの雨よけとして使い、憂鬱な雨の中、憂鬱に過ごしていた私には、そんなマリリンがとても大人っぽく見え、なんて素敵な考え方なんだろう、と思ったのです。

梅雨の季節がくると、そう話してたマリリンが思い浮かびます。
そして傘作りを始めた今、作った傘が、傘をさす人の楽しみになっていたとしたら、それはとても嬉しいことだなぁ、と思います。

生地の”耳”をそのまま使えます

家に遊びに来た友達が、作業中の傘生地を見て「生地の端、三つ折りにして縫っていないんだね」というコメントがありました。

そうなんです!

よく見かけるほとんどの傘の生地端は、三つ折りにして縫われています。
そのため写真のように生地の端に縫い目がないものは、見たことがない方も多いかもしれません。

写真のような、三つ折りにして縫製されていない甲州織の生地は、傘幅と同じ幅に織られ、生地の耳がそのまま傘の縁に使用できるようになっています。
どういう風に織られているのかは見たことがなく、とても謎多き世界で、織物の世界もとても奥が深いんだろうなぁ、と思います。
踏み入ると出てこれなさそう…。

とにもかくにも、見たことのない方は、ぜひ1度、小宮商店で傘を手に取って広げてみて下さい。

とても高級感があります。

ちなみに、小宮商店の‘かさね’や‘ゲンテン’等々が、生地端が三つ折りに縫われていない甲州織の傘です。

大切な1本になること間違いなしです!

トマトは私を救う

こんにちは、傘職人見習いの栗原です。

修業の休憩時間、小椚師匠や菅澤師匠のお家で、よくトマトをご馳走になります。
生のトマトに塩をふりかけて、丸かじりします♪
この丸かじりが、私のトマト好きにさらに拍車をかけ、自宅ではトマトを食べることが癖のようになっています。
トマト中毒です。
イライラすると何故かトマトが食べたくなって、台所で塩をふりかけかぶりついています。
あ~、このトマトはなんて美味しいんだ~!と思ったら、何故かイライラが浄化されています。
涙を流しながら食べてることだってあります。笑。
ちなみに、トマトの美味しさとイライラの浄化度は比例しています。
…って、私はなんてくだらないことを書いているんだろう…。

「途中、縫えていない現象」

ほんのちょっとしたことで、写真のようにこうなります。

今日も、途中、縫えていない現象です。

こうなると大概、写真のように、糸が、ミシンの通るべき道から外れています。

何かの拍子で外れたんでしょう。

 

見習いはじめ当初は、途中、縫えていない現象になると、なんで?!なんで?!となり、師匠のミシン達からも、私の愛ミシンのミドリちゃんからも、何度もおちょくられていました。

 

こちらが、正しい糸の通り方です。

それにしても、糸がこんな小さな道をとばしてしまうだけでも、縫えないということが不思議でたまりません。

ちなみに、糸が通る、この小さな道を作っている部品の名前は、Self threading guide(第四糸道板)という名前が付いています。

途中、縫えていない現象になると、毎回、本当にミシンの部品1つ1つが重要な役割を果たしているんだなぁ、とミシンの作りに感心させられます。

ノンストップ!

フジテレビの番組「ノンストップ」(バナナマンの設楽さんがMCをしている番組です!)に、先輩職人さんが出るというので、今日は、小椚師匠の家でテレビをつけながらのお仕事。

傘モノがたり、っていう傘特集で、小宮商店の、表面がセルリアンブルーで内側がラベンダー色の16本骨の傘、そして、先輩職人さんが登場しました!

修業の帰りにお店に立ち寄ると、同じ色の傘がディスプレイされてあったので、載せました!

爽やかな綺麗な色です。

傘職人のゴールデンウィーク

傘職人見習いの栗原です。
みなさんは、ゴールデンウィークはどこかへお出かけしましたか?
ゴールデンウィーク中は夫が休まず仕事をしていたので、私はどこへ出かけるでもなく、ミシンをカタカタいわせてました。

でもやっぱり、夫も私も、どこかに出かけたくてうずうずしいたので、今日は思い切って深夜0時から24時間ドライブ旅行に出かけました!

夫と運転を交代しながら、仮眠をとりつつ、夜の浅草寺を徘徊~

那須塩原の美味しい空気を吸い

日光をぶらり

それから宇都宮餃子を食べ・・・
目を真っ赤に充血させながら運転し、自宅に着いたのはちょうど24時間後の深夜0時。

朝起きてもまだ目の充血が治ってなくて、今日は目を真っ赤にしながら傘を作っているけど…。笑。
でも気分はリフレッシュできたので、再び傘づくりに精を出したいです!

ピンクッション・イン・ア・ボトル

小宮商店の傘職人見習い・栗原です!
私は師匠の家へ修業に行く時、写真のように、糸に針を刺した状態で、ソーイングポーチに入れて持ち歩いていました。

これで針をなくしたことはないけれど、がさつですよねぇ…。
なんとかしなきゃなぁ、と思いつつ、面倒くささが先に出て、今に至っておりましたが…。

思い立ったが吉日!
今日はピンクッションを作りました。

プラスチック容器のフタにピンクッション貼り付けて、ピンクッション・イン・ア・ボトル!です。
指ぬきも入れられて、一石二鳥です。


制作所要時間、約15分。

もっと早くやっとけば良かった。

憧れの飴色

傘職人見習いの栗原です。

こちらの型は、師匠の型。
私の憧れの飴色です。

こちらは、新しく作った型。

新しい木材なので、白っぽくて、私としては何だか味気ない感じです。

この型もいつか師匠の型みたいな色になるのかなぁ、と思い、師匠に聞いてみました。

師匠は「なる!使っていくうちにこういう色になってくるんだよ。」と答えてくれました。

どのくらいの年月を経て、どんな風に変わっていくのだろうか。

とても楽しみです。

「始まりは全部の半分」

職人見習いの栗原です。

小椚師匠のお宅からの帰り道。普段は通らない道だけど、小椚師匠の奥様から「神社の桜が綺麗に咲いているかもしれない」と聞いて、神社の横を通ってみました。

ほんと桜って綺麗。

そしてこちらは、新しく見習いを始めた、お2人さんです。

そういえば、先日ラジオを聞いてて、ラジオDJさんが話してたんだけど、ローマの諺に、始まりは全部の半分、という諺があるらしいです。

4月、改めて、私も頑張ろう!という気持ちになります。

縫えるよ!

写真は、私の傘用愛ミシン、みどりちゃんの押さえ部分。
押さえを上に上げると、針板から押さえまでの間隔は、大体5mmもないくらい。

以前の見習い日記で、師匠のミシンとは型番が違っていて、押さえが違う、っていうことを書いたことがありますが、師匠のミシンは、ペガサスミシンのDH-10。
みどりちゃんはDH-20。

DH-10は、押さえを上に上げ、ミシンの真上から見て時計回りに90度回転できるようになっています。
DH-20は、写真のように、上に上げることしかできません。

DH-10の押さえの方が、傘生地を縫い合わせるのに効率が良く、いざ、DH-20のみどりちゃんで縫おうと思っても、押さえがこれだけしか上がらないんじゃぁ、傘は縫えない!と思いました。
一時は、みどりちゃんで縫うのを諦め、本気でDH-10を買い直そうかと思っていたくらいです。

そんな時、ある方から「縫えるよ!」と教えてもらい、それからは私も「縫えるんだ!」と信じて突き進むのみでした。

その言葉がなかったら、私は諦めていたかもしれません。
だからその方に、とても感謝をしております。

今や、みどりちゃんに頼りきっている私なのですから。

最近、見習いを始めた職人さんがいます。

私と同じDH-20のミシンを使っています。

以前の私と同じように悩んでいるようで、質問を受けました。

あまりにも同じように悩んでいたので、おかしくなりました。

やっぱり同じように、「縫えるよ!」です。

真知子さん巻き

こんにちは。
小宮商店・傘職人見習いの栗原です。

今日も1日の修業を終え、さぁ帰り支度。
私がコートを着てマフラーを巻いていると、菅澤師匠が「真知子さん巻き?!」と聞いてきました。
私は「えっ、真知子さんって誰ですか?!」と聞くと、菅澤師匠は「岸恵子だよ。」と。

栗原「うーん、知らないなぁ。」
菅澤師匠「『君の名は』知らない?!」
栗原「えっ、あの『君の名は。』のことですか。」
菅澤師匠「相手が佐田啓二だよ。佐田啓二の息子は、えっ~と、何て言ってたっけかなぁ。」
「その番組の時間になると銭湯が空っぽになるんだよなぁ。」

この瞬間、私の気になるスイッチが入りスマホ片手に検索開始のゴング!

出~た~!真知子巻き~!
『君の名は』~!知らない~!こんなんあったんだ~!すごい~!と感動してしまいました!

菅澤師匠にスマホで出てきた画像を見せると、菅澤師匠は「そうそう、これだよ。真知子さん巻き。」

菅澤師匠がおっしゃっていた『君の名は』は1952年のラジオドラマ。ドラマの主人公は真知子と春樹。
このラジオドラマ『君の名は』もめちゃくちゃ人気だったようで、菅澤師匠がおっしゃっていたように、この番組の放送時間帯は銭湯の女湯から人が消えるほど、たくさんの人がこの番組を聞いていたようです。
そして、このラジオドラマが翌年の1953年に映画化され、真知子役に岸恵子、春樹役に佐田啓二が抜擢。
この時のヒロイン真知子のストールの巻き方が当時大流行したみたいで、その巻き方を、真知子巻き、というようです。

ちなみに、菅澤師匠が名前を思い出せなかった、佐田啓二の息子は中井貴一。

私は、新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』を観ていませんが、今更ながら観てみたくなりました。

そして最後に、菅澤師匠に「真知子さん巻き?!」と聞かれたけど、私は真知子さん巻きはしていませんよ。笑。
やってみたい気もするけどね。

!!!!!!!!!!←発見

今日は、私の中でプチ発見がありました。


写真は、正倉院裂傘(しょうそういんぎれがさ)の生地。

今日は、この生地のコマを縫い合わせましたが、縫い始めの午前中、とても苦戦しました。

まず、生地に針を落としてミシンを動かしますが、ミシンが生地を送ってくれない…。そして糸が絡む絡む…。

以前にも同じような経験があったことを思い出しました。
その時は原因はわからず、でもそうこうするうちに、いつの間にか糸が絡むことがなくなり、すいすいと縫えるようになりました。
その時は、ただただ自分の手が慣れてくれたんだ、と思っていました。
そういうこともあるもんなんだ、と。

でも今日、再び同じ壁にぶつかり、改めて原因を探ることとなりました。

なぜ?なぜ?と。

ミシンがスムーズに生地を送ってくれて上手く縫える時と、ミシンが生地を送ってくれず針がそこで上下し縫えない時の違いは?
つまづくところはいつも生地の段差ができる直前…。
そう、生地の段差が原因…。
段差があっても上手く縫えてる時はどうなってる?

!!!!!!!!!!←発見

この発見後、午後からの後半戦はもうしめたものでした。

ただただやっている内に自然と手が慣れてきて上手くなることもあるけど、原因を辿ると解決策も見つかるもんなんだなぁ、と改めて実感しました。

そして、12コマを縫い合わせ1つにまとまったものを、表はどんな感じになっているかなと、ひっくり返してみると、まだ傘の骨はついていないものの、もう既に品格が漂っていました…。めっちゃ素敵…。
縫うのが難しくても仕方ないかな、って思うくらい…。
美しくてかっこいい、自分で縫っといてなんですが、いい!と思ってしまいました。