模様替え

なんだか気分が上がらない…。やる気がおこらない…。
よし!こうなったら!秋になったことだし!今日はいっちょ模様替えだ〜!と急に張り切りだした小宮商店洋傘職人見習いの栗原です!
まずはと、数年前に古着屋で衝動買いした傘スカーフ。1度も活躍しないまま、タンスの中で眠ったままだったのを不憫に思い、作業部屋扉に飾ってみたり…

みどりちゃんのミシンカバーも変えてみたり…
イメージチェンジ!

栗原必須アイテムのマスキングテープもハロウィン仕様に…てれれれってれ~♪

なんだかやる気が出てきたぞ!
さ!仕事仕事!

安室ちゃんロスかもしれない…

この症状…安室ちゃんロス…かもしれないです。
安室ちゃんロスといっても、大ファンだったという訳ではなく、CDを数枚持っていて、聴きたくなったら聴くというレベルです。

安室奈美恵

それが安室ちゃん引退後あたりからは、作業中に安室ちゃんを聴いていると、なぜか涙があふれてきます。



今も中縫い中、泣けてきて作業中断です。
世代なんです。
あの頃のいい思い出も悪い思い出も、当時の名曲と共によみがえってきます。
私が中学生の頃、アムラーが続出し、カラオケに行くとアムロちゃん争奪戦になったものです。
そして今に至るまでずっと輝き続けた安室ちゃん…。

この淋しい気持ち、いつまで続くのだろう…。

奇跡

今日は、一瞬ではありましたが、レア〜♪な体験をしました。

なんと「裁ち(裁断)が間に合わないから…」という言葉が、小椚師匠の口から発せられたのです。

奇、奇、奇跡だ〜!(栗原心の叫び)

小椚師匠は、めちゃくちゃ裁断スピードが早く、どんだけ中縫いのスピードをあげても、裁断したコマがどんどん追加されてきます。
永遠と終わりが見えてきません。
そんな小椚師匠がですよ。間に合わない…って。何たることか!
実は栗原は、小椚師匠を1度でいいからあおってみたかったんです!
そんな日が突如やってくるなんて♪と思ったのもつかの間、「だから、こっちを先に縫っといて」と裁断し終わった別の生地をででーんと積み上げ、持ってくるではないか!

ふ、ふふふふふ…。ですよね小椚師匠…。

そう小椚師匠は、裁断スピードが早い上に準備もいいので、縫いあげても縫いあげても、裁断したコマのストックが部屋の奥からどんどん出てくるのです。

でも裁断スピードの早い小椚師匠がなぜ「間に合わない」と言ったのか。それはですね、今日は師匠が“コマどり”と呼ぶ傘の生地を裁断していたからです。

総柄の生地だと、天地さえ決めてしまえば反物のどこを裁断して傘を作っても同じ総柄の傘になります。もちろん無地の生地も同じです。
ところが、コマどりの生地はというと、裁断すべき場所があらかじめ決まっています。(…という説明でいいのだろうか…そんな感じです…。すまぬ…。)
裁断し、中縫いをすると、写真のようにピアニストの絵のコマとチェリストの絵のコマが交互に入るようになります。ピアニスト同士並んでもいけないし、チェリスト同士が並んでもいけない、交互に演奏なのです。
そういうわけで?!(強引な説明ですまぬ…。)コマどりの時は、裁断台(師匠達は裁ち台と言う)の上に生地を1枚だけ敷いて1コマづつ裁断しなくてはなりません。普段は、2枚裁ちとか4枚裁ちといって、1度に2コマや4コマをまとめて裁断します。なので今日のようなコマどりの時は、普段よりも裁断する時間が2倍4倍、と時間がかかるのであります。

チェッ…(デビル栗原心の声)

月いきたーい

幸運にも見えました!中秋の名月!

そういえば先日、ZOZOTOWNの前澤社長が世界初の月旅行者!というニュースを見て、菅澤師匠とプチ戦争が勃発しました。
菅澤師匠に「いいな〜!私も月行きたーい!(無意味な駄々)」というと、菅澤師匠は行きたくないらしく「飛行機と一緒だよ」とか「スピードが速くて何も見えねぇんじゃねぇか?」とか。私は「いんや、宇宙から見る地球は絶対綺麗ですよーっ!」と対抗。月旅行に行きたい栗原と、行かない方がいいという菅澤師匠とで、論争が繰り広げられる。最終的に菅澤師匠に「この強情もんが!」と言われ、論争は終了する。

ふんっ!月に行ったら、菅澤師匠もぶっ飛ぶほどのクリエティヴな傘が作れるかもよー!だ!

変則ランチ

こんにちは。小宮商店・傘職人見習いの栗原です。
今日は中とじ作業です。

って、そんなことより!今日はなんと!お昼12時からTOKYO MXの番組に小宮商店の職人達が生出演する!と聞いたので、わくわくどきどきにやにやしながら、私はお弁当を、菅澤師匠はオリジナル手料理を、テレビの前にあるテーブルにひろげました。
いつもは作業部屋の折りたたみテーブルでお昼ご飯を食べていますが、今日は特別に菅澤師匠にお願いして、テレビのある奥の部屋でお昼ご飯です。

そうこうしているうちに、お店が!社長が!そして、小宮商店の若手職人達と大ベテラン職人の石井さんも出ました!
菅澤師匠は「みんな作業が早くなったね〜。やっぱり石井さん、貫禄があっていいね〜。」
私は誰かがTVに映る度、いちいち画面を指差し「あぁっ!社長っ!あぁっ!〇〇さん!」と興奮していました。

途中でお箸がとまっていることに気づき、興奮冷めやらぬまま慌ててお弁当を口の中にかきこむという、変則ランチになりました。

あぁ夏だ…

普段は静かな我が家も、今日は1年の内で1番賑わしい1日です。
自宅マンションを挟み、片方ではマンションの夏祭り、もう片方では甲子園の予選大会が行われる日なのです。

ミシンを踏みながらラジオを聞こうとしますが、夏祭りのライブ音でラジオの声が聞こえません。
別の部屋で天かがり(傘をさした時に1番上部にある傘生地をしっかりと縫い留める作業)をすることにしましたが、今度は高校野球のブラスバンド部の応援でラジオが聞こえません。

あぁ夏だ…あぁラジオが聞こえない…と呟きながら夏祭りと高校野球の狭間で天かがりです。

小宮商店 傘 日本製

コマのカーブが傘の丸みや開きやすさを決める

中縫い(裁断した傘のコマを縫い合わせる作業)

写真は中縫い(裁断した傘のコマを縫い合わせる作業)したもの。

コマをよく見ると、微妙にカーブがある二等辺三角形です。(カーブがついたら二等辺三角形とは言わないか…)
このカーブが、傘をさした時に丸みを出したり、傘を開きやすくしたりします。

どのようなカーブを描くかは、職人個々の工夫だそう。

以前テレビで洋傘職人さんが生地を裁断している様子が放送されているのを目にしましたが、この職人さんが描くカーブが私の目には、とても個性的に映りました。

いろんな職人さん達のコマを並べてみたら面白いんだろうなぁ…

このカーブの位置やカーブの度合いを、職人達は納得いくまで何度も調整します。
いい傘になるように、息を吹き込んでいます。

職人技ですなぁ〜

気合いだ!

関東では、6月29日に梅雨明けしたようです。

今年の梅雨明け、早かった〜!

私の、雨の日気合いブローチの出番少なかったな〜。

今日は梅雨が戻ったかのように降ったりやんだりの雨。
傘ブローチ付けて気合いだ!気合いだ!気合いだ!傘作りだぁぁぁぁぁ!ワーハッハ!…

傘ブローチ

マイラッパを忘れた!

こんにちは。小宮商店・職人見習いの栗原です。

決して自慢にはなりませんが…私はよく忘れ物をします。

家に何かを忘れて出かけたり、どこかに何かを置き忘れたり…。よく忘れるのが、財布、スマホ、水筒、ICカード、上着…。

師匠のお宅にも、何かを置き忘れて帰ってくることはしょっ中です。今日は小椚師匠のお宅に自分のラッパ(ミシンで縫う時に使うアタッチメント)をミシンにつけたまま取り外すのを忘れて帰ってしまいました。
小椚師匠のお宅から最寄駅まで歩いて帰っている途中にラッパを忘れたことに気づき、慌てて小椚師匠のお宅へ引き返しました。

小椚師匠のお宅にももちろんラッパはありますが、縫いづらい時なんかに自分のラッパに交換して縫う時があります。自宅でも、このマイラッパがないと縫うことが出来ないので、マイラッパは必需品です。

電車に乗る前に気づいて良かったです。

憧れのハワイ

こんにちは!
小宮商店・職人見習いの栗原です!

ゴールデンウィークです!
いつもは通勤ラッシュの時間も、らくらく席に座ることができて最高です。
みんながレジャー気分真っ只中なので、私までなぜか気分はゴールデンウィークです。
自宅でも、ゴールデンウィーク気分でアロハシャツ着て仕事しています。(イメージとしてはここはハワイです。)
(今日はハワイの)自宅は、団地の8階に位置しています。
北側の部屋をミシン部屋にしています。
ふと窓の外を見ると、季節の移り変わりが早いことに驚き、気付くとミシンを踏むのをやめ、写真を撮っています。

桜が咲いた3月後期。

藤の花が咲き始めた4月の中頃。

そして新緑の季節。普段ここに車を停めてはいけないんだけど、ゴールデンウィーク中に帰省する方のための仮設の駐車場になっています。

(妄想の中で、窓の外はハワイの海。)



糸を撚ること

菅澤師匠のお宅には、傘の部材が入った段ボールが積まれてあります。その段ボールの側面には猫の引っ掻き傷!ではなく、菅澤師匠の仕事の痕跡があります。菅澤師匠のお宅に猫はいません。

このプツプツの穴、これは菅澤師匠が手縫い用の針で刺した後です。

私達傘職人の仕事は、手縫い作業がとても多く、小宮商店の手縫い作業には全て、蝋引きの糸が使われています。
蝋引きの糸について、以前にも日記に書いたことがありますが、撥水性はもちろんのこと、とても丈夫な糸となっています。
職人達は、この丈夫な蝋引きの糸を、より丈夫な糸にしてから縫っていきます。
手縫い作業は2本取りで、その2本取りの糸を1本の丈夫な糸にするかのように糸を撚り、縫っていくのです。

菅澤師匠は、針に糸を通したら、その針をぷつっと段ボールに刺し、両手で糸を挟み、糸を撚ります。
糸を撚ることは、縫っている途中で糸も絡まりにくく、さらに丈夫な糸にもなり、一石二鳥です。

フランツ・カフカの『変身』を読みました。

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

師匠のお宅のお手洗いには、月毎に著名人の名言とその解説が書かれたカレンダーが掛けられてあります。

フランツ・カフカの「恐れをもつことは不幸だ。それゆえに、勇気をもつことが幸せなのではなく、恐れをもたないことが幸せなのだ。」という名言も、そのカレンダーにありました。

この名言はどういうことなのかあまりピンとこなかった私は、その深層に迫りたくて、解説に触れられていたカフカの小説『変身』を読んでみることにしました。

『変身』では、グレーゴルという男が不条理にも忌まわしい虫に変身してしまいます。

最後は忌まわしい虫のまま、息をひきとってしまうのですが、それに安堵し、光さえもさしだすようなその家族の光景が何とも言えない感じで…

でもきっとこの世の中も私自身もそういうものなのだろう、幸せとはそういうものなのかもしれない…と思えてきました。

 

カフカの名言の深層を『変身』に求めてしまった結果、恐れ=変身したグレーゴル、という解釈になってしまい…

皮肉なことに、変身したグレーゴルの死で家族は幸せに…というストーリーの見方をしてしまいました。

 

写真はちょっとおふざけだけど…、今日は何だか、もやもやしながら傘づくり。

 

パラソルの季節がやってくる!今年も伊砂文様のふろしきで晴雨兼用傘を作ります

こんにちは!小宮商店・職人見習いの栗原です!

今朝は、家を出る前に聞いていたラジオで、紫外線が多くなることを言っていたり、小椚師匠のお宅へ向かう途中には、日傘をさす女性も目にしました。
日射しが強くなる、もうそんな季節か〜、と思いながら小椚師匠のお宅に着くと、裁断された晴雨兼用の生地がたくさん積まれてありました。

伊砂文様のふろしき素材で、もちろんオールシーズン使えますが、特にこれからの季節には大活躍しそうです。お出かけが楽しくなるだろうな〜、洋服とのコーディネートも楽しめそうだな〜と、作りながらもなんだかわくわくしてきます。

ミシンで中縫いしたものを写真に撮りました。(種類は他にもあるよ♪)

詳しくはこちら
>> 伊砂文様ふろしき・長傘
>> 伊砂文様ふろしき・折りたたみ傘

伊砂文様 ふろしき 晴雨兼用傘

伊砂文様 ふろしき 晴雨兼用傘

傘にクラゲやカツオが降ってきた

宙に浮いたこの傘。この傘を手でにぎってみると、なんとなんと!クラゲが!カツオが!降ってきた〜!手に伝わってくる振動が、クラゲ!そしてカツオ!

耳がキーンと詰まり、何度も唾を呑み込みながらエレベーターで急上昇〜ここはスカイサーカス サンシャイン60〜ヒャッホ〜ィ♪な小宮商店・洋傘職人見習いの栗原です!

あそこら辺に小宮商店があって、師匠のお家はあの辺かな〜なんて、指さし目で探りながら、夜景鑑賞したり…

スウィングコースターっていうVR体験をしたんだけど、これがまた怖かった〜!ブランコに乗って、池袋の街を駆け抜けるんだけど、これが本気のジェットコースターみたいで。ジェットコースターがダメな私は歯を食いしばりながらほとんど目をつぶっていました…

それから、スタッフさんの衣装が空の妖精みたいでかわいかったな〜。

空の世界をたっぷり満喫した休日でした!

傘にクラゲやカツオが降ってきた

サンシャイン60

正絹生地の肌触り

こんにちは、小宮商店傘職人見習いの栗原です!

今日、菅澤師匠のお宅では、絹の生地で傘が作られていました。
絹で作ることは珍しいこともあって、菅澤師匠の「肌触りがいいよ。滑らかだよ。」というお勧めに従い、一緒にやっていたMさんと生地を手で撫で撫で。
確かに、しっとりと手に吸いつく感じです。
 

ちなみに、今私達が作っている傘で1番多いのは、ポリエステルの生地を使った傘です。
ダントツに多いです。
あと、特にこれからの季節用に、綿素材も多いです。
日傘や晴雨兼用の傘です。
あとは割合的には少ないけど、麻素材の、柿渋染めの日傘なんかも作ったりもします。

師匠の話によると、戦後間もない昭和20年代は綿が多かった、と聞きます。
その後、ナイロンの傘が多く出回り、そして現在ではポリエステルが主流になっているようです。

絹というと、さかのぼること古墳時代、朝鮮半島から、きぬがさ(絹を張った長柄のかさ)というものが伝来したといわれているそうです。
この時はまだ、今の傘のように開閉できる傘ではなかったようです。
とんで明治時代、洋傘の輸入本数が増えた頃、生地には呉絽(毛織物)、アルパカ、木綿、そして絹を用いていたようです。
それから数年で国産の洋傘も誕生し、山梨県の絹生地を用いた、絹張りの洋傘も作られるようになったことを何かで聞いたことがあります。

歴史ある絹は、それだけで価値あるものに感じます。